イスラエル軍関係者は19日、イランの弾道ミサイルの発射施設のうち、これまでの攻撃で約3分の2を破壊したと明らかにした。AP通信などが伝えた。イスラエル軍はイランの空域で航空優勢を確立しており、今後もミサイル関連施設などへの空爆を強化するとみられる。

「過酷な報復」を誓ったイランの矛先が鈍くなっている。１３日（現地時間）から１週間にわたり交戦が続く中、イランの唯一の打撃手段である中長距離弾道ミサイルの発射量が目立って減っている。これについて「制空権を掌握したイスラエルがミサイルを事前に破壊して起きた現象」という分析が出ている。

【イスタンブール=渡辺夏奈】イスラエルはイランによるミサイル攻撃を抑えるため、イランのミサイル発射装置への空爆を続ける。地元メディアによると、イスラエル軍は17日までにイランの発射装置の4割を破壊した。イランの継戦能力が下がれば、戦況がさらにイスラエル有利に展開する可能性はある。イスラエル軍は18日、イランが一連の交戦で400発以上の弾道ミサイルを打ち込んだと明らかにした。防空システムが撃墜で