文部科学省の「今後の医学教育の在り方に関する検討会」（座長：永井良三・自治医科大学学長）は6月24日、「第三次取りまとめ（案）」を、修文等を座長一任で了承した。大学病院の厳しい経営状況を指摘、「このままでは経営が破綻しかねない危機的な状況」と警鐘を鳴らし、「運営、財務・経営改革」を進めるため、大学側には事業規模の適正化を求める一方、国には基盤的経費の確保や診療報酬など、多様な財源を進めることを提言 ...

長崎大学医学部の校内を歩くと、幾つかの「原爆遺構」と呼ばれる史跡に出会う。その一つが、病院から住宅地の細い道を抜けた先、医学部キャンパスの入り口に建つ、旧長崎医科大学門柱だ。2メートル四方、高さ1.8メートルの巨大な石造りながら、1945年8月9日の原爆投下で、左側の門柱が9センチほど前にずれ、台座との間には最大で16センチの隙間ができた。

日本専門医機構理事長の渡辺毅氏は、6月23日の定例記者会見で、学生や研修医に向けた専門医制度と臨床研究医コースの紹介パンフレットを作製したと発表した。今後、同機構のホームページにも掲載する。

宮城県富谷市は6月20日を期限としていた100床以上の総合病院の誘致について、仙台医療圏で病院を運営する2つの事業者から参加の申請があったと公表した。事業者名は明らかにしていない。県が主導する病院再編の下、東北労災病院（仙台市、548床）が移転を検討していたが、5月に断念したため、富谷市が独自に公募していた。7月下旬には正式に応募を受け付け、8月に事業者を決める。市は両者の計画案を検討するとともに ...

内科のローテーション研修を終え、外の病院に出ることになった3年目。救急病院の内科一人医長として赴任し、命を守る選択を迫られ続けた日々。猛勉強をしながら経験を積んだ若手医師が、次に選んだ修行の場は‥‥。各大学の卒業生が、医師人生を語る本企画、高知大学老年病科・循環器内科の教授、北岡裕章先生の3回目は、日本トップの国立循環器病センターで循環器内科の最先端医療を学び、意図せず教授への道を歩むお話です。

2022年4月、大型商業施設内にテナント開業した「がんこクリニックららぽーと福岡」。開業以来伸び悩んでいた小児科の平日の患者数は、2024年に坂口先生が院長に就任してから大きく増えました。どのような取り組みを行ったのか、坂口先生に伺いました。

Doctors LIFESTYLE では、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」ユーザーの医師の皆さまを対象に「返礼品に関するレビューアンケート」を実施。さとふる取り扱いの返礼品より、申し込んで良かった返礼品について、5段階評価と共にレビューをお寄せいただきました。今回はそのレビューの中から、レトルト食品や総菜、スープ、飲料など「その他グルメ」返礼品にスポットを当て、医師の皆さまのおすすめコメント ...

地震対策といえば「許容応力度計算による耐震等級3をクリアしていこう」という声が多いですし、クリアしているから安心だと考える人も多いでしょう。ただし、これは大きな間違いです。もちろん構造計算や耐震等級は大事ですが、あくまで机上で計算された数値。たとえば、2016年の熊本地震では現行基準で倒壊した家が7棟ありましたが、そのうち3棟の倒壊の原因は施工不良でした。つまり、どんなに良い家を設計しても、しっか ...

日本医師会常任理事の松岡かおり氏は6月22日の第159回定例代議員会で、「有料職業紹介事業者への高額な医師らの紹介コストは医療機関に深刻な影響を与えており、大変憂慮すべき問題」との認識を示した。ハローワークや都道府県医師会のドクターバンクなどの充実・有効活用に努める一方、高額な有料職業紹介事業者への規制強化を求めていく方針だ。

インターネットを通じて、患者さんが専門的な医学論文に触れる機会は、格段に増えています。ときには、自身の病気についての知識を得るだけでなく、主治医が執筆した論文にも目を通すという事例も耳にします。そんなとき、医師の皆さんはどのようなお気持ちになるでしょうか？Doctors LIFESTYLEが実施した調査結果を、医師ライターの三笘 けいがご紹介します。

石破茂首相は6月23日、通常国会閉会後の会見で、賃上げに対応するため医療分野などの公定価格を引き上げると表明した。野党が主張する消費税減税を念頭に、「医療・年金・介護の財源である消費税を安定財源なしに減税するような無責任なことはできない」と否定した。

日本医師会常任理事の江澤和彦氏は6月22日の第159回定例代議員会で、昨今の厳しい医療経営状況を踏まえ、2025年度補正予算での対応や期中改定も必要な状況であり、補助金と診療報酬の両面からの対応を要望していくほか、年末に向けた予算編成課程では、物価高騰・賃金上昇も踏まえた2026年度診療報酬改定のプラス改定を強力に求めていく方針を表明した。「参議院議員選挙は、医療の未来を左右する重要な選挙、分水嶺 ...