国際原子力機関（IAEA）は18日、イラン国内の二つの遠心分離機製造施設が攻撃を受けたとの情報を入手したと明らかにした。イスラエル軍による空爆とみられる。遠心分離機はウラン濃縮に用いられる重要な機器。IAEAは両施設を査察対象としている。

【ドバイ=福冨隼太郎】国際原子力機関（IAEA）は17日、イスラエルによる13日のイラン中部ナタンズの核施設への空爆により、地下にあるウラン濃縮施設に「直接的な影響があった」との分析を明らかにした。イランの核開発計画に打撃を与えたが、一方で、ネタニヤフ首相が目指すプログラムの完全破壊は容易ではなさそうだ。IAEAによると、衛星画像を分析した結果、ナタンズの濃縮施設が影響を受けたことを示す追加的

【カイロ、イスタンブール時事】イスラエル軍は１６日の声明で、「イラン各地で航空優勢を確保する活動を続けている」と表明した。１５日には、作戦開始以降でイスラエルから最も遠く離れた標的とされる東部マシャドの空港を空爆。攻撃対象はイラン全土の核や軍事施設、政府庁舎、エネルギー関連施設に拡大し、イラン保健省によると攻撃開始以降の死者は２２４人に上った。